21世紀のセクシーな職業、データサイエンティスト

はじめに

弊社ブログでは以前データサイエンティストの活躍範囲や不足するなかでの打開策についてお話しさせていただきましたが、今回は一つ戻ってなぜ不足しているのか、そこに注目してみようと思います。

データサイエンティストとは?

データサイエンティストとはデータサイエンティスト協会の定款では下記の通り定義されています。

データサイエンティスト(分析人材)とは、高度に情報化された社会において、日々複雑化及び増大化(ビッグデータ化)するデータを、利用者の利用目的に応じて情報を収集・分析する技術を有し、ビジネスにおいて実行可能な情報を作ることができる者をいう。

出典:データサイエンティスト協会 定款 第2条
https://www.datascientist.or.jp/about/statute/

データサイエンティストに似た職業としてあがるのはデータアナリストがあります。特にデータアナリストとデータサイエンティストには明確な領域の線引きがないそうで両者とも数学・統計・プログラミングといったスキルを用いてデータを収集・分析し、そこから得た知見を企業に提供する職業となっています。分けるとするならば、データサイエンティストは上記に加え機械学習を含む人工知能(AI)エンジニアの側面も持ち合わせた職業のようです。

ちなみに、データサイエンティストは21世紀で最もセクシーな職業とも言われるそうでデータ活用に注目が集まる今、業種業界にとらわれることなくあらゆる分野での重要性が高まっています。

I keep saying that the sexy job in the next 10 years will be statisticians,” said Hal Varian, chief economist at Google.

出典:「The New York Times」2009年8月5日
https://www.nytimes.com/2009/08/06/technology/06stats.html?searchResultPosition=1

なぜデータサイエンティストが不足しているのか?

IT人材不足は以前より話題として出ており経済産業省によると2015年ではすでに約17万人、2030年では約59万人もが不足すると予測されており、米国の調査会社ガートナーによると、日本でも将来的には25万人ものデータサイエンティストが不足すると発表されています。

データサイエンティストについては2010年ごろから注目され始めた職業ではありますが注目され始めた時期にはまだ実用化が遠くブームは一時鎮静化していました。しかし、技術の進歩によって実用的にAIを活用できるようになったり人手不足や働き方改革といった流れもあり、再び注目を集めています。

ビックデータの活用等、以前よりも需要が増えたことによりデータサイエンティストの不足がますます加速してしまいました。また、不足している理由は上記のほかにもデータサイエンティストの扱う領域の深さ、責任の重さが関係しています。その職業柄、機械学習モデルの構築スキルやデータベース、データ処理にまつわる知識など必要とされるスキルもより専門化・高度化します。
年々新しくなるプログラミング言語や大量データ処理の技術もキャッチアップしなけばならなく、技術や知識に加えて、分析から得られた示唆を伝えるコミュニケーションやビジュアライゼーションの能力も欠かせません。以上のように求められるスキルが多く、それに適する人材の育成が追い付いていないことも原因となっています。

米国と日本との違い

ここで急ですが、アメリカと日本とを比べてみましょう。米国では学生に最も人気のある職業ともいわれている「データサイエンティスト」。

glassdoor(米) 「50 Best Jobs in Ameria for 2020」では3位に輝き、2016年から2019年はなんと4年連続で首位に立っていました。

Linkedin(米) 「The most promising jobs of 2019」では1位、 「2020 Emerging Jobs Report」では3位にランクインしています。

それに対し日本では以下のような記事があるように

多くの学生がデータサイエンスを専攻し年間4000人の統計学の収支が生まれている米国に対し、日本の育成は始まったばかり

出典:米国年4000人、日本ゼロ。データサイエンス修士の落差、日本はどう埋める
https://globe.asahi.com/article/12844087

日本はもともと統計専門家がアメリカより少なく、専門で学べる学部学科もなかったためそもそもの人材が少ないこともデータサイエンティストが不足している原因でもあるとも言われています。

ちなみに、日本の学生(高校生、男女別)のなりたい職業はソニー生命の調査「中高生の思い描く将来についての意識調査2019(調査期間:2019年6月25日~7月2日)」によると、データサイエンティストはランクインしていないようです。

米国と比べるとこういったIT教育に関しては出遅れてしまっている面もありますが、近年だと、2019年にデータサイエンスを専攻で学べる大学ができ、デジタル化、AIなどの新たな技術が生まれ10年先の未来を予測することが難しくなる中でもコンピュータを受け身ではなく、積極的に活用する力や、論理的思考能力を養うために2020年からは小学校でプログラミング学習が必修化するなどの取り組みがされています。

また、一般企業においても自社努力で必要人材を増やす試みが始まったりとデータサイエンティストに限らず、IT人材不足への対策が取り組まれています。

データはどんどん増えていく、データ分析も広まっていく…!

通信機器の発達や、ネットサービスのますますの普及によりビックデータの収集や蓄積が容易になり、そのデータの量は急激に拡大していくといわれています。
そうしたビックデータを分析・活用し効果的なマーケティングや事業計画へとつなげることはこれからの時代に企業が生き残っていくためには必要不可欠となっていくでしょう。

ビックデータがより重要視されるにつれて、これらを分析・加工しビジネスへ活用することのできる「データサイエンティスト」の存在はより大きなものとなっていきます。 引く手あまたの状況でますます人材不足が顕著になっていくなか、人材を生み出すような取り組みももちろん重要ではありますが、一人ひとりが最低限の知識を持ち、「データサイエンティスト」まではいかないにしてもデータ活用に対して社内全体で取り組める体制を持っていることが重要となります。

また、機械学習の自動化やソフトウェアの導入によって、高度なスキルを持っていない人材でも現場でデータサイエンティストを目指せるような環境が増えてきています。知識をつけ活用していくことで、自社の中で「データサイエンティスト」的な存在やそのような体制を作り出していけるのではないでしょうか。

社内でデータサイエンスを実現するには・・・詳しくは下記BLOGをチェック!

データサイエンティストが不足している!

2020年6月25日

欧米では、企業が大学のデータサイエンス学部と協力してデータサイエンティストの育成が進んでいます。

日本でもデータサイエンティストの需要増を受け、滋賀大学と横浜市立大学はデータサイエンス学部を設立し、東京大学では数理・データサイエンス教育プログラムを開設したりと、育成するための機関が整い始めてきています。今後はデータサイエンティスト不足解決のために、大学との連携や講座などを利用して、データサイエンティストの育成が進んでいくと思われます。

もちろん彼らの活躍も楽しみですが、彼らが配属される前に会社として今一度データ分析ついて基礎知識と合わせ社員のレベルを上げることに越したことはないでしょう。こういった1人1人のレベルを上げていくことも、将来的にはデータサイエンティスト不足の解消へとつながっていくのではないでしょうか。

おわりに

弊社で取り扱っているBIツールは、簡単な操作でほしいデータを好きな形で抽出することが可能です。Webブラウザから、Excel上からお客様のご利用に合わせユーザー自ら活用していけるツールとなっております。
ぜひ一度手軽にデータ分析を始めてみませんか?ユーザー主体の運用を実現し、貴重な時間を捻出しそこからあるべき分析へシフトしていきませんか?

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