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【インド奮闘記】コミュニケーションスイッチともう一人の自分

こんにちは。神山です。

 

私は、2013年9月にインドに赴任し、現在5年が経っています。

年に5回帰国していますので、インドと日本で一定のバランスで生活をしています。その為、最近になって、私には海を越える時にスイッチがあることに気づきました。

 

日本にいる私は、レストランなどに行ってもお店の方と積極的に仲良くなろうなどとは思いません。また、どこかに出かけた際にも、知らない方に声をかけたりすることはありません。

 

しかし、インドで生活している自分を振り返ってみると、まるで別人のように感じます。決して二重人格という訳ではなく、海外、インドの雰囲気がそうさせるのだと思います。私のスイッチは、このインドの雰囲気、人と人の距離感の違いによって、ON/OFFされているのだと思っています。

 

インドでは、レストランに行くと、必ずマネージャーと握手をし、本当に簡単な言葉ですが必ず声をかけるようにしています。また、時々買いに行くパン屋の親父さんや、携帯のリチャージ店のおばあちゃんなどにも近くに行けば、買う買わないに関わらず、声をかけるようにしています。(声をかけたくなるのが不思議です)この人間関係、日本では感じられない距離感がとても気に入っています。

 

私は、バンガロールの日本人会、商工会に参加していますが、そこに所属している多くの日本人の方も、非常の明るく、勢いがあって、人との距離感も近いです。これは、同じインドという国で苦労している仲間意識もあるのだと思いますが日本では、残念ながら、あまり感じられなくなってしまった感覚です。

 

バンガロールで働いている日本人の方は、会社の重要なポストに付いている方も、これから海外で経験を積まれるであろう、若い方も沢山います。ここで出会った、若い方たちも、自分で考え、前へ前へ、そして、多少の事ではくじけない心の強さを持っているような気がしており、お会いするたびに、大きなエネルギーを貰っています。

 

このような経験は、海外で働いているから出来た経験だと感謝しています。これからを担う若い方には、積極的に海外(日本の常識が通じないところ)に出て、色々な人と接して、色々な考え方を知って、色々な経験をしてほしいと思っています。

 

私の場合は、この様な日々の経験の中から、私の二つ目のスイッチが出来た(見つけられた)のだと思っています。

 

海外(私の場合はインド)では、NOと言われてからが始まりと言われています。これは役所でも同じです。この5年間で何度、意味不明、理不尽なNOを言われた事か、でも、きっと何とかなります。その心の強さ、ネゴシエーションの強さを鍛えてくれたのも、この2番目のスイッチがあったからだと思っています。海外スイッチが入ると、意外と何にでチャレンジできるし、くじけなくなるような気がします。

 

私たちが提供しているグローバルIT人材研修の中でも、フィールドチャレンジというワークショップの中で、研修生に街に出て、色々なミッションをクリアしてもらっています。これこそ、海外の人と働く時に必要になる、ネゴシエーション力、折れない心を育てる重要なワークっショップです。

 

ここでも、普段から人間関係を築いてきたパン屋さんの親父さんが助けてくれるのですが、”研修生が”町のパン屋さんでパンを作る” このミッションは日本ではまず出来ないでしょう。インドでももちろん、気軽なお願いでは実現できません。研修生も100%断られます。そこでどうするか?

 

私の場合は、ここで2つ目のスイッチがONになり、親父さんとの人間関係を最大限に活かして、パンを作る交渉をします。(人間関係が出来ると、工房に行くだけ作らせてくれます)“素人がパン工房に行っても作りらせてくれない” という先入観を持っているうちは、YESとは言ってもらえないでしょね。

 

実は、これは仕事にも通じるものがあります。”私はプレゼンテーションが苦手だ”、”人と話したり交渉するのが苦ってだ” と思っている方にもきっと、自分には気づいていない、もう一つにスイッチが必ずあります。(ただ気づかないか。そう思い込んでいるだけか。)

 

私の場合は、日本の常識が通じない場所で生活し、仕事をしている中で新しいスイッチを発見することが出来たのだと思っています。

私にとっては、この新しいスイッチ、新しい自分の発見は、海外勤務の中でも大きな成果だと思っています。