ブロックチェーンの技術を使って、社内用仮想通貨を作ってみました!

 「ブロックチェーン」と聞いて、みなさまはどんな印象を感じられるでしょうか。 技術は難しそうだ、何に使えるか分からない、本当に改ざんされないのか、といった意見でしょうか。

 「仮想通貨」はどうでしょう。BitCoinを扱う会社が問題になったこともありましたが、値上がりが期待できる、簡単に儲けが出るのでは、などの積極的な意見もあることでしょう。

 当社内でもブロックチェーンを利用して何かやってみたい、という声があがり、毎月のコーヒー代精算に時間も手間も取られている事務担当者の負担軽減にもつながることもあって、社内用の仮想通貨を作ることにしました。

  ■目次■
 1.「Potiコイン」とは
 2.「Potiコイン」ご提供いたします!
 3.開発の目的
 4.技術要素と選択のポイント
 5.構築部分のポイント
 6.運用してみて
 7.まとめ
 
 

「Potiコイン」とは

ブロックチェーンの技術を用いた当社社内向けの仮想通貨ツールです。手伝いやアドバイスへの感謝・貢献度、資料の関心をコインやいいねで伝えることができます。同僚から貰ったコインは一定期間貯めておき、貯まったコインを社内のコーヒーやお菓子の代金に充当できます。ランキング上位者は、年度末に表彰もされています。

<Potiコインとは>

「Potiコイン」ご提供いたします!

 この社内通貨「Potiコイン」を、企業様向けにご提供できるようにいたしました。大規模に会社単位でご導入されても良いですし、事業所で、工場でと分けてのご導入も可能です。

  1サーバへの導入ごとの 月額固定料金で、何名様でもお使いいただけます。
 詳しくは、下記の「PotiCoin」ホームページをご覧ください。

   気軽にPotiっとコミュニケーション


開発の目的

 当社はお客様企業の業務システムを直接の請負契約で開発しております。そのため、技術面のノウハウが担当顧客単位やプロジェクト単位での共有で留まってしまうことが課題でした。

 社員同士の意思疎通を活性化させ、技術の共有を図りたい。コインによって貢献度を可視化することで、やる気をさらに向上させたい。そんな思いが結実したツールとなりました。ほぼ全社員が在宅勤務となった中、新たなコミュニケーションツールとして当社内で活用されています。

技術要素と選択のポイント

 一からブロックチェーンの基盤を作るのは大変なので、 「BitCoin」「Ethereum」「Hyperledger fabric」等、いろいろな仮想通貨の技術を調査しましたが、今回は社内通貨=プライベートなものなので、「Hyperledger fabric」を採用しました。

「Hyperledger fabric」は許可されたメンバーのみ参加可能なブロックチェーンですので、社内用として開発するには最適であるとの判断です。

<Potiコインテクノロジー>

画面設計案
<画面設計案>


 Web画面はSPAになっており、JavaScriptのフレームワークを使用しています。





構築部分のポイント

 「コミュニケーションがあるところにPotiを」というコンセプトの下、UIはシンプルで分かりやすく文字入力は少なくしました。いざPotiコイン作っても、やり取りしてもらえなかったら意味がないので、できるだけPoti交換がスムーズになるように考えて構築していました。

 Web画面をSPAにすることで、動作性の向上、パフォーマンス、ネイティブアプリっぽい表現が実現できました。技術習得も兼ねているので、使われないかもしれない機能ですが、QRで支払いができる機能を入れてみたりしました。

 Potiコインは使ってもらうことが目的なので、当社内で活用している「Slack」からもPoti交換できるように、Slackで用意されているAPIを使用してSlackのPotiアプリも開発しました。
 このアプリでPotiコミュニケーションが活発化。今やPoti取引はほとんどがSlackアプリからの取引となっています。
 
 

運用してみて

<可視化された関係性>

 当初の狙い通り、社員間のコミュニケーションが増え技術情報の共有も増えています。特にSlackのアプリ導入で活性化が進んだと感じています。

 Potiの取引履歴をグラフ化することで、社員間の関係性が可視化できます。 右図の点から出ている線の数、太さにご注目ください。点は社員を、線はPotiの交換を表しています。

 これにより社員の次数中心性(いろんな人と関わっている度合)や、媒介中心性(この人を経由してる取引されている度合)も算出が可能。上司が部下の評価の参考にすることもあるとかないとか。
 

まとめ

 社内用として開発したため、不特定多数向きではなく限定されたメンバー内での意思疎通に最適なツールになっています。
 当社ではSlack用のアプリによってPoti交換が一斉に広まりましたが、みなさまの社内で活用されているコミュニケーションツール、特に技術情報を扱うツールの一機能のように扱えると広がりやすいと思います。
  

■「Potiコイン」そのものにご興味がおありの場合
 社内コミュニケーションツールのひとつとして、導入をご検討ください。
 社員の個人情報を扱うため、APIでのご提供ではなく貴社でサーバをご用意いただきます。当社は貴社サーバへのキッティング作業をさせていただきます。

■ブロックチェーンの技術の活用にご関心がおありの場合
 限定された社内通貨システムを元に、汎用的公用的なシステムの提案、構築をさせていただきます。
  人事管理システム、ソフトウェア品質管理など

お問い合わせ先は、第一営業部 までどうぞ。
 新型コロナウィルス対策で貴社へのご訪問が難しい場合は、WEB会議でのご説明も可能です。ご遠慮なくご連絡くださいませ。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。